10 歳男児。体重30 kg。1 週間前より微熱と咳嗽があり、近医を受診した。感…
10 歳男児。体重30 kg。1 週間前より微熱と咳嗽があり、近医を受診した。感冒との診断を受け、咳止めと解熱剤を処方されて帰宅した。2 、3 日前より咳嗽と喀痰が次第に強くなり、微熱も持続するため再度受診し胸部レントゲン検査を実施したところ炎症所見が観察され、大学病院へ搬送入院となった。入院後PCR 検査の結果、マイコプラズマ肺炎の診断を受けた。以下が入院日の処方である。(処方1 )クラリスロマイシンシロップ用10% 1 回1.0 g(1 日3.0 g)1 日3 回 朝昼夕食後 3 日分(処方2 )カルボシステインドライシロップ用50% 1 回0.6 g(1 日1.8 g)1 日3 回 朝昼夕食後 3 日分(処方3 )サルブタモール硫酸塩吸入液0.5% 1 回0.3 mL(1 日1.8 mL)1 日6 回4 時間毎 ネブライザー吸入薬剤師が訪室し、母親に服薬指導を実施することになった。服薬指導する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 処方1 を内服する場合、水で飲めない場合にはジュースやヨーグルトでもよい。ジュースやヨーグルトなど酸性のものと混ぜるとコーティングが溶けて苦味が強くなるため、不適切です。
- ⑵ 処方1 と処方2 を一緒に内服すると苦味が強くなる可能性があるため、間隔をあけて飲ませる。カルボシステインと一緒に服用すると苦味が強くなることがあるため、間隔をあけて飲ませます。
- ⑶ 処方2 は、痰が出なくなったら中止してもよい。処方された期間は指示どおりに服用し、自己判断で中止しないよう指導します。
- ⑷ 処方3 を吸入中は、顔色や呼吸の様子に注意を払い、気分が悪くなったり呼吸が苦しくなったりしたら中止する。吸入中は顔色や呼吸の様子を観察し、気分不良や呼吸困難があれば中止するよう指導します。
- ⑸ 処方3 の1 回の吸入終了後も、咳がひどいようであれば、直ちに2 回分吸入を実施してもよい。β2 刺激薬を続けて吸入すると動悸や頻脈などの副作用が起こるため、直ちに2回分吸入するのは不適切です。
解説
正解は⑵と⑷です。クラリスロマイシンのドライシロップは苦味を隠すためにコーティングされていますが、酸性の飲料や薬剤と混ぜるとコーティングが溶けて強い苦味が出ます。カルボシステインのドライシロップと一緒に服用すると苦味が強くなることがあるため、間隔をあけて飲ませるよう指導します。サルブタモール吸入中は顔色や呼吸を観察し、気分不良や呼吸困難があれば中止します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成