43 歳女性。入院精査の結果、右乳がんのため、術前化学療法としてAC 療法が開始…
43 歳女性。入院精査の結果、右乳がんのため、術前化学療法としてAC 療法が開始となった。(AC 療法)ドキソルビシン塩酸塩シクロホスファミド注射液3 週間に1 回点滴投与(支持療法)以下の3 剤を抗がん薬投与前に点滴静注ホスアプレピタント注射液デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液グラニセトロン塩酸塩注射液外来化学療法室の担当薬剤師が2 コース目の治療開始前に患者と面談し、1 コース目終了後の有害反応として、確認すべき症状はどれか。2つ選べ。
- ⑴ 口内炎ドキソルビシンなどにより口腔粘膜が傷害され、口内炎が起こりやすいため確認します。
- ⑵ 霧視霧視は AC 療法の代表的な有害反応ではありません。
- ⑶ 爪囲炎爪囲炎は主に EGFR 阻害薬などで問題となる有害反応で、AC 療法の代表的なものではありません。
- ⑷ 嘔気AC 療法は高度催吐性リスクで、予防しても遅発性の悪心が残ることがあるため確認します。
- ⑸ 皮膚の乾燥皮膚の乾燥は主に EGFR 阻害薬などで問題となり、AC 療法の代表的な有害反応ではありません。
解説
正解は⑴と⑷です。AC 療法は高度催吐性リスクのレジメンで、NK1 受容体拮抗薬、デキサメタゾン、5-HT3 受容体拮抗薬の3剤で予防しても、遅発性の悪心が残ることがあるため、嘔気の有無と程度を確認します。また、ドキソルビシンなどの細胞障害性抗がん薬は口腔粘膜を傷害して口内炎を起こしやすいため、口内炎も確認すべき症状です。爪囲炎や皮膚の乾燥は主に EGFR 阻害薬で問題になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成