イオパミドール注射液には以下の3 種類のバイアル製剤がある。これら注射剤の粘度に…
72 歳男性。経口血糖降下薬を用いた治療を受けていたが、健康診断にて腎機能は正常であるが肝機能の異常を指摘され、精査目的で入院となった。病棟担当薬剤師が入院時持参薬の鑑別結果をもとに初回面談の際に指導を行う予定である。(持参薬)グリメピリド錠1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 30 日分ビルダグリプチン錠50 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)メトホルミン塩酸塩錠250 mg 1 回2 錠(1 日4 錠)1 日2 回 朝夕食後 30 日分
イオパミドール注射液には以下の3 種類のバイアル製剤がある。これら注射剤の粘度に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、37 ℃における水の粘度0.70 mPa・s とする。製剤 A B C区分 注射液(水溶液)日局イオパミドール含有量(mg/mL) 306.2 612.4 755.2粘度(mPa・s、37 ℃) 1.5 4.4 9.1密度(kg/m³、37 ℃) 1,171 1,328 1,405
- ⑴ 製剤Aの動粘度は、製剤Bの動粘度より小さい。動粘度=粘度÷密度で、Aは約1.3×10⁻⁶ m²/s、Bは約3.3×10⁻⁶ m²/s となり、Aの方が小さいです。
- ⑵ 製剤Bの相対粘度は、製剤Cの相対粘度より小さい。相対粘度はBが4.4÷0.70≒6.3、Cが9.1÷0.70≒13 で、Bの方が小さいです。
- ⑶ 製剤Cの比粘度は、製剤Bの比粘度より小さい。比粘度はCが約12、Bが約5.3 で、Cの方が大きくなります。
- ⑷ いずれの製剤も、イオン性造影剤に比べて高粘度のため、組織障害性が低減されている。非イオン性造影剤の組織障害性が低いのは浸透圧が低いためで、高粘度によるものではありません。
- ⑸ 製剤Cの還元粘度は、製剤Bの還元粘度より小さい。還元粘度=比粘度÷濃度で、Cは約0.016、Bは約0.0086 となり、Cの方が大きくなります。
解説
正解は⑴と⑵です。動粘度は粘度を密度で割った値で、製剤Aは1.5÷1,171、製剤Bは4.4÷1,328 となり、Aの方が小さくなります。相対粘度は溶液の粘度を溶媒(水0.70 mPa・s)の粘度で割った値で、Bは約6.3、Cは約13 なので、Bの方が小さくなります。比粘度は相対粘度-1 で、CがBより大きく、比粘度を濃度で割った還元粘度もCがBより大きくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成