薬剤師が伝えるべき内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
75 歳女性。骨粗しょう症の治療のため、近隣の整形外科クリニックに通院しており、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。(処方)リセドロン酸Na 錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 起床時 14 日分この患者は、1 ヶ月前からこの薬剤を継続服用している。薬剤師は患者の医薬品に関する理解度を高めるために、繰り返し、服用に関する注意点を説明することにした。
薬剤師が伝えるべき内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 服用後は、横になって安静にすること。服用後すぐ横になると薬が食道にとどまり食道潰瘍などを起こすため、少なくとも30分は横にならないよう指導します。
- ⑵ 牛乳・乳製品と同時に服用しないこと。牛乳や乳製品のカルシウムとキレートを形成して吸収が低下するため、同時に服用しないよう指導します。
- ⑶ 服用後すぐに吐き気を催した場合には、制酸剤を服用すること。制酸剤の多価金属イオンはリセドロン酸の吸収を妨げるため、同時に服用させるべきではありません。
- ⑷ 定期的に歯科検査を受けること。顎骨壊死の予防と早期発見のため、定期的な歯科検査を勧めます。
- ⑸ 未吸収の成分により便が黒色になるが、心配ないこと。リセドロン酸の未吸収成分で便が黒色になることはありません。黒色便は消化管出血などを疑う所見です。
解説
正解は⑵と⑷です。リセドロン酸などのビスホスホネート製剤は、カルシウムなどの多価金属イオンとキレートを形成して吸収が著しく低下するため、牛乳や乳製品と同時に服用してはいけません。起床時に水だけで服用し、少なくとも30分は飲食を避けます。また、顎骨壊死の副作用が知られているため、口腔内を清潔に保ち、定期的に歯科検査を受けるよう指導します。服用後に横になると食道障害のおそれがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成