大気中の窒素酸化物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
大気中の窒素酸化物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 大気中の窒素酸化物は水分と反応して、酸性雨の原因となる。窒素酸化物は水分と反応して硝酸となり、酸性雨の原因となります。
- ⑵ サーマルNOx は、化石燃料中の窒素化合物の燃焼に由来する。サーマル NOx は空気中の窒素が高温燃焼で酸化されて生じます。燃料中の窒素化合物に由来するのはフューエル NOx です。
- ⑶ 大気中の窒素酸化物は、非メタン炭化水素と反応して、光化学オキシダントの原因となる。窒素酸化物と非メタン炭化水素が紫外線で光化学反応を起こし、光化学オキシダントが生成します。
- ⑷ 大気中へ排出される窒素酸化物は、大気汚染防止法により施設単位の排出基準に基づく規制(K 値規制)が行われている。K 値規制は硫黄酸化物に対する規制です。窒素酸化物は施設の種類や規模ごとの濃度規制などで管理されます。
- ⑸ 2010 年度以降における二酸化窒素の大気環境基準の達成率は、一般環境大気測定局(一般局)、自動車排出ガス測定局(自排局)のいずれにおいても約80%で推移している。2010年度以降の二酸化窒素の環境基準達成率は、一般局でほぼ100%、自排局でも90%台後半から100%近くで推移しています。
解説
正解は⑴と⑶です。大気中の窒素酸化物は水分と反応して硝酸となり、硫黄酸化物とともに酸性雨の原因となります。また、窒素酸化物は非メタン炭化水素と紫外線のもとで光化学反応を起こし、オゾンなどの光化学オキシダントを生成します。サーマル NOx は空気中の窒素が高温で酸化されて生じるもので、K 値規制は硫黄酸化物に対する規制です。二酸化窒素の環境基準達成率はほぼ100%です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成