天然及び人工放射性核種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
天然及び人工放射性核種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 食品から摂取される天然放射性核種の中で、最も量が多いのは⁴⁰K である。食品中の天然放射性核種で最も摂取量が多いのはカリウム-40 です。
- ⑵ 40K は、α 線を放出して崩壊する。カリウム-40 は主にβ⁻ 壊変(一部は電子捕獲)で崩壊し、α線は放出しません。
- ⑶ 体内に取り込まれた人工放射性核種¹³⁷Cs は、生体内で筋肉(全身)に集積する。セシウム-137 はカリウムと似た挙動を示し、筋肉を中心に全身に分布します。
- ⑷ 物理学的半減期が28.8 年である⁹⁰Sr の生物学的半減期を50 年とすると、実効半減期は31.2 年となる。実効半減期は1/T=1/28.8+1/50 で約18.3年となり、31.2年にはなりません。
- ⑸ 226Ra などの天然放射性核種から放出される α 線は、β⁻ 線及び γ 線と比較して、体内被曝による生体損傷が小さい。α線は電離作用が強いため、体内被曝ではβ⁻ 線やγ線より生体損傷が大きくなります。
解説
正解は⑴と⑶です。食品から摂取される天然放射性核種で最も量が多いのはカリウム-40 で、主にβ⁻ 壊変する核種です。セシウム-137 はカリウムと似た挙動を示し、筋肉を中心に全身に分布します。実効半減期は1/T=1/28.8+1/50 より約18.3年となり、31.2年にはなりません。α線は飛程が短く電離作用が強いため、体内被曝ではβ⁻ 線やγ線より生体損傷が大きくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成