薬物送達システム(DDS)の概念に基づいて製剤を開発する際の利点として、誤ってい…
薬物送達システム(DDS)の概念に基づいて製剤を開発する際の利点として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 病巣部位への薬物の集積病巣部位への集積はターゲティングによる DDS の代表的な利点で、記述は正しいです。
- ⑵ 薬効の持続化薬効の持続化は放出制御による DDS の利点で、記述は正しいです。
- ⑶ 血液脳関門の透過性改善プロドラッグ化などで血液脳関門の透過性を改善することも DDS の目的の一つで、記述は正しいです。
- ⑷ 腎排泄の増大腎排泄の増大は作用時間を短くするため、DDS の利点ではありません。DDS はむしろ血中滞留性を高めます。
- ⑸ 副作用の軽減標的以外の組織への分布を減らすことで副作用を軽減でき、記述は正しいです。
解説
正解は⑷です。DDS は、薬物を必要な部位に、必要な量を、必要な時間だけ送り届けるための考え方で、主な目的は、ターゲティングによる病巣部位への集積、放出制御による薬効の持続化、吸収改善などです。腎排泄が増大すると薬物が速やかに体外へ失われ、作用時間が短くなるため、DDS の利点とはいえません。PEG 化などはむしろ腎排泄を減らして血中滞留性を高める技術です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成