利尿薬の作用機序でないのはどれか。1つ選べ。
利尿薬の作用機序でないのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ バソプレシンV2 受容体遮断トルバプタンは V2 受容体を遮断して水の再吸収を抑える利尿薬で、利尿薬の機序に当たります。
- ⑵ 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)受容体刺激カルペリチドは ANP 受容体を刺激して利尿・血管拡張作用を示すため、利尿薬の機序に当たります。
- ⑶ アルドステロン受容体刺激アルドステロン受容体の刺激は Na⁺ と水の再吸収を促すため、利尿作用とは逆です。利尿薬はこれを遮断します。
- ⑷ 炭酸脱水酵素阻害アセタゾラミドは炭酸脱水酵素を阻害して近位尿細管での Na⁺ 再吸収を減らす利尿薬です。
- ⑸ Na⁺-K⁺-2Cl⁻ 共輸送系阻害フロセミドなどのループ利尿薬は Na⁺-K⁺-2Cl⁻ 共輸送系を阻害します。
解説
正解は⑶です。アルドステロンは集合管などの鉱質コルチコイド受容体を刺激して Na⁺ の再吸収を促し、体内に水分を保持させるホルモンです。そのため受容体を刺激すると利尿とは逆の作用になり、利尿薬の機序ではありません。スピロノラクトンやエプレレノンは、この受容体を遮断することで利尿作用を示します。他の選択肢は、いずれも実際の利尿薬の作用機序にあたります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成