今回のゾルピデム錠の処方に関し、薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
58 歳男性。不眠のため心療内科を受診し、以下の処方箋を持って保険薬局を訪れた。薬剤師がゾルピデム錠の添付文書を確認したところ、ゾルピデム錠は向精神薬であり、医療保険制度上、30 日の処方日数の上限があることが判明した。(処方)ゾルピデム錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 就寝前 60 日分
今回のゾルピデム錠の処方に関し、薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 60 日処方可能な睡眠薬に変更できないか疑義照会した。60日処方が可能な睡眠薬への変更を相談することは、日数制限の問題を解消する適切な疑義照会です。
- ⑵ 医師に疑義照会せずそのまま調剤した。保険上の投与日数の上限を超えているため、疑義照会せずにそのまま調剤するのは不適切です。
- ⑶ 30 日分に処方変更するよう疑義照会した。向精神薬の投与日数の上限に合わせて30日分に変更するよう疑義照会するのは適切です。
- ⑷ 分割調剤して30 日分だけ交付した。分割調剤は投与日数の制限を回避するための手段としては認められず、処方の問題も解決しません。
- ⑸ 30 日分の処方箋を2 枚発行するよう医師に依頼した。30日分の処方箋を2枚発行して制限を逃れることは、保険上認められない不適切な対応です。
解説
正解は⑴と⑶です。ゾルピデムは向精神薬で、保険診療上1回30日分が投与日数の上限とされているため、60日分の処方は保険上認められません。薬剤師は処方医に疑義照会し、30日分に変更してもらうか、投与日数の制限がない睡眠薬に変更できないかを相談するのが適切です。疑義照会せずにそのまま調剤するのは不適切で、分割調剤はこのような日数制限を回避する目的では使えません。30日分の処方箋を2枚発行して制限を逃れることも認められません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成