PET/CT 検査を行うにあたり、担当薬剤師が患者に行う説明のうち、適切なのはど…
57 歳男性。5 年前より、2 型糖尿病及び心房細動に対して以下の薬剤が処方されている。今回、悪性リンパ腫が疑われたため、確定診断のために¹⁸F-フルデオキシグルコース(FDG)を用いたポジトロン断層・コンピューター断層複合撮影(PET/CT)検査を行うこととなった。(処方)メトホルミン塩酸塩錠250 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 30 日分ワルファリンカリウム錠1 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 夕食後 30 日分
PET/CT 検査を行うにあたり、担当薬剤師が患者に行う説明のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 検査2 日前から、メトホルミンの内服を中止してください。メトホルミンの休薬はヨード造影剤を用いる場合の対応で、FDG-PET/CT検査そのもののために検査前から中止する必要はありません。
- ⑵ 検査後2 日間、メトホルミンの内服を中止してください。検査後のメトホルミン休薬が必要なのはヨード造影剤を使用した場合で、本検査で一律に必要な対応ではありません。
- ⑶ 検査2 日前から、ワルファリンカリウムの内服を中止してください。PET/CT検査は侵襲的な処置ではないため、ワルファリンを中止する必要はありません。
- ⑷ 5 %ブドウ糖加酢酸リンゲル液を、¹⁸F-FDG と同時に投与します。ブドウ糖を含む輸液を同時に投与すると血糖が上昇し、FDGの取り込みが妨げられるため不適切です。
- ⑸ 検査4 時間前から、食事をとらないでください。血糖の上昇によるFDGの取り込み低下を防ぐため、検査4時間以上前から絶食とします。
解説
正解は⑸です。¹⁸F-FDGはグルコースと同じように細胞に取り込まれるため、血糖値が高いとFDGが正常組織や病変に取り込まれにくくなり、画像の質が落ちます。そのため検査前の少なくとも4時間(一般に4〜6時間)は絶食とし、糖分を含む飲料も控えるよう指導します。ブドウ糖を含む輸液を同時に投与すると血糖が上がるため不適切です。メトホルミンの休薬はヨード造影剤を使う場合に必要な対応で、ワルファリンの中止もこの検査では不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成