関節リウマチ治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
40 歳女性。3 年前に多発性関節炎を認め外来受診したところ、関節リウマチと診断された。メトトレキサートとプレドニゾロンによる治療が開始され、徐々に増量することにより症状の改善を認めていたが、最近、関節痛が再燃した。
関節リウマチ治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ サラゾスルファピリジンは、T 細胞における炎症性サイトカインの産生を抑制する。サラゾスルファピリジンはT細胞などからの炎症性サイトカインの産生を抑制します。
- ⑵ ペニシラミンは、分子内に2 個のSH 基を有し、リウマトイド因子のジスルフィド結合の解離を抑制する。ペニシラミンはSH基を1個もち、リウマトイド因子のジスルフィド結合を解離させると考えられています。
- ⑶ エタネルセプトは、ヤヌスキナーゼを阻害して、サイトカイン受容体を介した細胞内情報伝達を阻害する。エタネルセプトはTNF受容体とFcの融合タンパク質です。ヤヌスキナーゼを阻害するのはトファシチニブなどです。
- ⑷ インフリキシマブは、キメラ型抗ヒトTNF-α モノクローナル抗体で、TNF-αの受容体への結合を阻害する。インフリキシマブはキメラ型抗TNF-α抗体で、TNF-αの受容体への結合を阻害します。
- ⑸ トシリズマブは、ヒト型可溶性TNF Ⅱ型受容体-Fc 融合タンパク質で、TNFの作用を抑制する。トシリズマブはヒト化抗IL-6受容体抗体です。TNFⅡ型受容体-Fc融合タンパク質はエタネルセプトです。
解説
正解は⑴と⑷です。サラゾスルファピリジンは、T細胞やマクロファージに作用してIL-1やIL-6などの炎症性サイトカインの産生を抑える抗リウマチ薬です。インフリキシマブはマウスとヒトのキメラ型抗TNF-αモノクローナル抗体で、TNF-αが受容体に結合するのを妨げます。メトトレキサートとの併用が必要です。ペニシラミンはSH基を1個もち、エタネルセプトは可溶性TNF受容体とFcの融合タンパク質、トシリズマブは抗IL-6受容体抗体です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成