糖及び糖鎖に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
糖及び糖鎖に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ グリコーゲンホスホリラーゼの触媒する反応により、グリコーゲンが加水分解されてグルコース1-リン酸が生じる。グリコーゲンホスホリラーゼは加水分解ではなく、無機リン酸による加リン酸分解でグルコース1-リン酸を生じます。
- ⑵ 哺乳類の細胞表面の膜タンパク質において、N-結合型糖鎖は主としてリシン残基に付加される。N-結合型糖鎖はAsn-X-Ser/Thr配列のアスパラギン残基に付加します。リシン残基ではありません。
- ⑶ A 型インフルエンザウイルスは、宿主細胞膜上の糖鎖末端のシアル酸に結合する。A型インフルエンザウイルスはヘマグルチニンで宿主細胞の糖鎖末端のシアル酸に結合します。
- ⑷ CHO 細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)で産生させた遺伝子組換えモノクローナル抗体に付加する糖鎖は、一般的に均一なものとなる。CHO細胞で作った抗体の糖鎖は、ガラクトースやフコースの有無などが異なる不均一な構造になります。
- ⑸ ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸は繰り返し構造をもったポリアニオンである。ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸は二糖の繰り返し構造をもち、多くの負電荷をもつポリアニオンです。
解説
正解は⑶と⑸です。A型インフルエンザウイルスは、表面のヘマグルチニンが宿主細胞表面の糖鎖末端のシアル酸に結合して感染を始めます。ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸はウロン酸とアミノ糖の二糖の繰り返しからなるグリコサミノグリカンで、カルボキシ基や硫酸基により負電荷を多くもつポリアニオンです。グリコーゲンホスホリラーゼは加リン酸分解、N-結合型糖鎖はアスパラギン残基に付加し、抗体の糖鎖は不均一になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成