呼吸器系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
呼吸器系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 気管は、軟骨と平滑筋から構成される管で、副交感神経の興奮によって拡張する。気管・気管支の平滑筋は副交感神経の興奮(M3受容体刺激)で収縮し、交感神経の興奮で拡張します。
- ⑵ 気道分泌液は、リゾチームなどの抗菌性物質や免疫グロブリンA を含んでおり、細菌感染を防ぐ役割をもつ。気道分泌液はリゾチームなどの抗菌物質や分泌型IgAを含み、細菌感染を防ぐ役割をもちます。
- ⑶ 肺胞壁内面にある表面活性物質(サーファクタント)は、肺胞内の表面張力を上昇させ、肺胞の萎縮を防ぐ。サーファクタントは肺胞内の表面張力を低下させることで、肺胞の萎縮(虚脱)を防ぎます。
- ⑷ 呼吸調節中枢は延髄に存在し、呼息中枢の周期的な活動を円滑にする働きをもつ。呼吸調節中枢は橋に存在します。延髄には吸息中枢・呼息中枢があります。
- ⑸ 血中酸素分圧の低下は、頸動脈小体の化学受容器を刺激し、呼吸運動を促進する。血中酸素分圧が下がると頸動脈小体の化学受容器が刺激され、呼吸運動が促進されます。
解説
正解は⑵と⑸です。気道分泌液にはリゾチームやラクトフェリン、分泌型IgAなどが含まれ、線毛運動とともに細菌感染を防いでいます。また、血中酸素分圧の低下は頸動脈小体や大動脈小体の末梢化学受容器で感知され、呼吸中枢を刺激して呼吸を促進します。一方、気管支平滑筋は副交感神経の興奮で収縮し、サーファクタントは表面張力を低下させて肺胞の虚脱を防ぎます。呼吸調節中枢は延髄ではなく橋にあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成