水道水の塩素消毒において、殺菌力が最も強いのはどれか。1つ選べ。
水道水の塩素消毒において、殺菌力が最も強いのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ HClOHClOは非解離型で細胞膜を透過しやすく、塩素系の消毒成分の中で殺菌力が最も強いとされます。
- ⑵ ClO⁻ClO⁻も遊離残留塩素ですが、負電荷をもつため細胞内に入りにくく、殺菌力はHClOよりかなり弱いです。
- ⑶ Cl⁻Cl⁻は塩素が還元された最終形の塩化物イオンで、殺菌力はありません。
- ⑷ NH2ClNH₂Cl(モノクロラミン)は結合残留塩素で、持続性はありますが殺菌力は遊離残留塩素より弱いです。
- ⑸ NHCl2NHCl₂(ジクロラミン)も結合残留塩素で、殺菌力はHClOに及びません。
解説
正解は⑴です。塩素消毒では、水中で塩素からHClO(次亜塩素酸)とClO⁻(次亜塩素酸イオン)が生じ、これを遊離残留塩素といいます。電荷をもたないHClOは細菌の細胞膜を通過しやすく、殺菌力はClO⁻の約80倍とされ、最も強力です。アンモニアと反応してできるNH₂ClやNHCl₂は結合残留塩素で、殺菌力は遊離残留塩素より弱くなります。Cl⁻(塩化物イオン)には殺菌力はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成