55歳の男性から、検診でがんが早く見つかれば長生きできるのかと質問された。ある自…
55歳の男性から、検診でがんが早く見つかれば長生きできるのかと質問された。ある自治体が、新しく始めたがん検診が住民の健康に役立っているかを評価することになった。がん検診の有効性の評価の考え方として、正しいのはどれか。
- ⑴ 検診で見つかる患者の数が多いほど、その検診は有効であると判断できる。発見数が多くても、死亡を減らせなければ有効とはいえません。
- ⑵ 検診の対象とする病気には、治療法がなく、進行の遅いものが適している。早く見つけて治療することで予後が改善する病気が、検診の対象に適しています。
- ⑶ 診断が早まることでも生存期間は延びて見えるため、死亡率の低下で評価する。診断の時点が早まるだけでも生存期間は延びて見えるため、死亡率の低下で有効性を判断します。
- ⑷ 検診で陰性と判定された人は、その後に発症することがないと考えてよい。検診には偽陰性があり、陰性でも症状があれば受診するよう勧めます。
- ⑸ 検査の陽性反応適中度は、対象集団での病気の有病率によらず一定である。陽性反応適中度は、有病率が低い集団ほど低くなります。
解説
正解は、診断が早まったぶんの見かけの延長を含みうるため、死亡率の低下で評価するというものです。検診で早く見つかると、治療の効果がなくても生存期間が延びて見えることがあります。そのため、有効性は検診を受けた集団の死亡率が下がったかで評価します。検診の対象には、早期の治療で予後が改善する病気が適し、陽性反応適中度は有病率の影響を受けます。
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