ある自治体が、地域全体の脳卒中を減らすための計画を立てている。予防の対象のとらえ…
ある自治体が、地域全体の脳卒中を減らすための計画を立てている。予防の対象のとらえ方に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ ポピュレーションアプローチは、一人ひとりが得る利益が大きいため、本人の動機づけも得やすい。集団全体への働きかけは個人が受ける利益が小さく、本人の動機づけを得にくい面があります。
- ⑵ 健康診断で血圧の高い人を見つけ、個別に保健指導を行う取組みは、ポピュレーションアプローチにあたる。危険度の高い人を選び出して働きかけるのは、ハイリスクアプローチです。
- ⑶ 発症者の大部分は危険度の高い少数の人から生じるため、集団の発症数を減らす効果はハイリスクアプローチの方が大きい。実際には中程度の危険をもつ多数の人から多くの発症者が出るため、集団全体への働きかけの効果が大きくなります。
- ⑷ 予防接種で感染症の発症を防ぐことは、三次予防に位置づけられる。発症そのものを防ぐ予防接種は一次予防にあたり、三次予防は発症後の重症化防止やリハビリテーションです。
- ⑸ 食品の減塩を進めて住民全体の食塩摂取量を少しずつ減らす取組みは、ポピュレーションアプローチにあたる。危険因子の分布全体を低い方へずらす取組みで、集団全体を対象とするポピュレーションアプローチです。
解説
正解は⑸です。ポピュレーションアプローチは集団全体を対象に危険因子の分布を低い方へずらす方法で、食品の減塩などがあたります。個人の利益は小さいものの、中程度の危険をもつ多数の人に働きかけるため、集団全体の発症数を大きく減らせます。健康診断で高リスク者を見つけて指導するのはハイリスクアプローチで、個人への効果は大きいものの対象は限られます。予防接種は一次予防です。
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