抗がん薬を腫瘍に集めて副作用を減らすため、リポソームなどの微粒子や高分子を用いた…
抗がん薬を腫瘍に集めて副作用を減らすため、リポソームなどの微粒子や高分子を用いた薬物の送達の方法が開発されている。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 腫瘍の組織は血管の透過性が高く回収も乏しいため、リポソームが集まりやすい。この性質を利用して、高分子や微粒子を腫瘍に集める方法を受動的ターゲティングといいます。
- ⑵ ポリエチレングリコールで表面を修飾したリポソームは、血中に長くとどまる。表面の修飾で、肝臓や脾臓のマクロファージに取り込まれにくくなります。
- ⑶ 分子量が数百程度の低分子の薬物は、腫瘍の組織に選択的に長くとどまりやすい。低分子の薬物は血管から速やかに出入りし、腫瘍に選択的にとどまりにくいです。
- ⑷ リポソームは脂質の二重膜からなり、水溶性の薬物を内部に封入することはできない。リポソームは内部の水相に水溶性の薬物を、膜に脂溶性の薬物を保持できます。
- ⑸ 抗体を結合させて特定の細胞を狙う方法を、受動的ターゲティングと呼ぶ。標的に結合する分子を利用する方法は、能動的ターゲティングといいます。
解説
正解は、腫瘍に高分子やリポソームが集まりやすいという記述と、ポリエチレングリコールによる表面の修飾の記述です。腫瘍の組織に高分子や微粒子が集まる性質を利用するものを受動的ターゲティング、抗体などで標的を狙うものを能動的ターゲティングといいます。リポソームは内部に水溶性の薬物を、膜に脂溶性の薬物を保持でき、表面の修飾で血中に長くとどまります。
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