エデト酸ナトリウムを用いて、試料中のカルシウムイオンをキレート滴定で定量した。キ…
エデト酸ナトリウムを用いて、試料中のカルシウムイオンをキレート滴定で定量した。キレート滴定とキレート錯体に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ エデト酸は金属イオンの価数にかかわらず、1分子が金属イオン2個と結合する。エデト酸は金属イオンの価数にかかわらず、1対1で錯体をつくります。
- ⑵ キレート錯体は、同じ配位原子をもつ単座配位子の錯体よりも不安定である。キレート効果により、キレート錯体の方が安定です。
- ⑶ 滴定は強い酸性の条件で行うと、錯体が最も安定になり終点が明瞭になる。酸性ではエデト酸がプロトン化されて錯体が不安定になるため、アルカリ性の緩衝液中で行います。
- ⑷ 指示薬には、金属イオンとエデト酸より強く結合し、終点でも離れないものを用いる。指示薬は金属イオンとの結合がエデト酸より弱く、終点で金属から離れて色が変わるものを用います。
- ⑸ エデト酸は金属イオンと1対1の錯体をつくり、キレート効果で安定な錯体となる。多座配位子が環をつくって結合するため、単座配位子より安定な錯体を生じます。
解説
正解は、エデト酸が1分子で金属イオンと1対1の錯体をつくり、キレート効果で単座配位子の錯体より安定になるというものです。エデト酸は窒素と酸素の6つの配位原子をもつ多座配位子で、金属イオンを包み込むように結合します。滴定はアルカリ性の緩衝液中で行い、金属イオンとの結合がエデト酸より弱い指示薬を用います。終点では指示薬が金属から離れ、色が変わります。
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