湖の魚や森林の樹木への被害が問題となる酸性雨について、地域の研修会で説明した。酸…
湖の魚や森林の樹木への被害が問題となる酸性雨について、地域の研修会で説明した。酸性雨の原因と性質に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ フロンが成層圏で分解して生じた塩素原子が、地上に降って雨に溶け込んだものである。フロンから生じた塩素原子は成層圏のオゾン層を破壊する原因で、酸性雨の主な原因ではありません。
- ⑵ 大気中の二酸化炭素が増えたことが主な原因で、これによって雨のpHが3前後まで下がる。二酸化炭素が溶けた雨のpHは約5.6で、それより強い酸性は硫酸や硝酸によるものです。
- ⑶ 硫黄酸化物や窒素酸化物が大気中で硫酸や硝酸に変わり、雨に溶け込んで酸性度を高める。化石燃料の燃焼で出る硫黄酸化物と窒素酸化物が、酸性雨の主な原因です。
- ⑷ 地表付近のオゾンが雨粒の中で過酸化水素に変わり、雨をアルカリ性にする。酸性雨は文字どおり酸性の雨で、アルカリ性にする働きのものではありません。
- ⑸ 一酸化炭素が雨に溶けて炭酸となり、森林の土壌をアルカリ性に変えていく。一酸化炭素は水にほとんど溶けず、酸性雨の原因物質ではありません。
解説
正解は、硫黄酸化物や窒素酸化物が硫酸や硝酸に変わって雨に溶け込むというものです。化石燃料の燃焼で出る硫黄酸化物や窒素酸化物は、大気中で酸化されて強い酸になり、雨や霧に溶けて降ります。大気中の二酸化炭素が溶けただけの雨はpH約5.6の弱い酸性を示すため、それより低いpHの雨を酸性雨と呼びます。湖沼の酸性化や森林の衰退、建造物の腐食などの被害を起こします。
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