日光にあたる機会が少なく、腎機能も低下した高齢者では、腸からのカルシウムの吸収が…
日光にあたる機会が少なく、腎機能も低下した高齢者では、腸からのカルシウムの吸収が落ちることがある。ビタミンDが働く形になるまでの過程として、正しいのはどれか。
- ⑴ 活性型になると骨からのカルシウムの放出を止め、血中カルシウム濃度を下げる。活性型ビタミンDは腸からの吸収を高め、血中カルシウム濃度を上げる向きに働きます。
- ⑵ 食品からとったビタミンDは、そのままの形で小腸の受容体に結合し、吸収を促す。食品のビタミンDも肝臓と腎臓で水酸化されてから、活性型として受容体に結合します。
- ⑶ 腎臓で最初の水酸化を受け、そのあと肝臓で2度目の水酸化を受けて活性型になる。順序が逆です。肝臓で25位、次に腎臓で1位が水酸化されます。
- ⑷ 紫外線が小腸の粘膜でビタミンDを合成させ、肝臓を経ずに活性型をつくる。紫外線による合成は皮膚で起こり、活性化には肝臓と腎臓での水酸化が必要です。
- ⑸ 皮膚でできたビタミンDは、肝臓で25位、腎臓で1位を水酸化されて活性型になる。ビタミンDは肝臓と腎臓で順に水酸化を受け、1,25-ジヒドロキシビタミンDとなって働きます。
解説
正解は、皮膚でつくられたビタミンDが肝臓で25位、腎臓で1位を水酸化されて活性型になるというものです。皮膚の前駆体が紫外線を受けてビタミンDとなり、食品からとったものと同じく肝臓と腎臓で順に水酸化されます。活性型は小腸でのカルシウムの吸収を高め、血中カルシウム濃度を保ちます。日光にあたる機会が少ない人や腎機能が低下した人では、活性型が不足しやすくなります。
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