リシン、グリシン、グルタミン酸を含む混合液を、pH6.0の緩衝液で湿らせたろ紙に…
リシン、グリシン、グルタミン酸を含む混合液を、pH6.0の緩衝液で湿らせたろ紙に置いて電気泳動を行った。等電点はそれぞれ約9.7、約6.0、約3.2である。泳動の結果として正しいのはどれか。
- ⑴ グリシンは負電荷を強く帯び、3つのうちで最も速く陽極へ進む。グリシンの等電点は緩衝液のpHに近く、正味の電荷がほぼ0なので原点付近にとどまります。
- ⑵ 移動の向きは分子量で決まり、大きなアミノ酸ほど陽極側へ遠くまで進む。移動の向きは電荷の符号で決まります。分子量は移動の速さに影響する因子の一つです。
- ⑶ グルタミン酸は正味の電荷が正となり、陰極の側へ大きく移動する。等電点がpHより低いグルタミン酸は負に帯電し、陽極の側へ移動します。
- ⑷ 等電点より低いpHに置かれたアミノ酸は、陽極の側へ引き寄せられる。等電点より低いpHではアミノ基が正に帯電して正味の電荷が正となり、陰極へ向かいます。
- ⑸ リシンは正電荷を帯びるため、陰極の側へ移動する。等電点が緩衝液のpHより高いリシンは、正に帯電して陰極へ引かれます。
解説
正解は、リシンが陰極の側へ移動することです。アミノ酸は、置かれたpHが等電点より低いと正に、高いと負に帯電します。pH6.0では、等電点の高いリシンは正に帯電して陰極へ、等電点の低いグルタミン酸は負に帯電して陽極へ移動します。等電点がpHとほぼ等しいグリシンは正味の電荷がほぼ0になり、原点付近にとどまります。移動の向きは分子量ではなく電荷の符号で決まります。
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