52歳の男性。健康診断で初めて血圧が高めと指摘された。ほかの危険因子や臓器の障害…
52歳の男性。健康診断で初めて血圧が高めと指摘された。ほかの危険因子や臓器の障害はなく、食塩を多くとり、運動の習慣がない。この男性の高血圧に対する薬物治療の位置づけとして、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 頭痛やめまいなどの症状が出るまでは治療の意義が小さいため、症状が出たときに初めて降圧薬を使う。高血圧は症状がなくても脳卒中や心疾患の危険を高めるため、症状の有無で治療を決めません。
- ⑵ 降圧薬を始めれば生活習慣を変える必要がなくなるため、指摘を受けた日から最大量の薬を始める。生活習慣の修正は薬物治療を始めた後も続ける治療の基本で、最大量から始めることもしません。
- ⑶ まず減塩や運動などの生活習慣の修正を行い、一定期間たっても目標に届かなければ降圧薬を始める。危険度が低い場合は生活習慣の修正を優先し、効果が不十分なときに薬物治療を加えます。
- ⑷ 降圧薬は対症療法にあたるため、血圧が下がったら中止し、再び上がったときに飲み直す。降圧薬で血圧が下がっても高血圧そのものが治ったわけではなく、自己判断で中止すると血圧は元に戻ります。
- ⑸ 高血圧の原因を根本から取り除く原因療法として、降圧薬を数週間、集中して服用する。本態性高血圧に対する降圧薬は原因を取り除くものではなく、血圧を管理するために継続して用います。
解説
正解は⑶です。高血圧の治療の目的は、脳卒中や心疾患などの合併症を防ぐことです。ほかに危険因子や臓器障害がない低リスクの場合は、まず減塩、運動、節酒、減量などの生活習慣の修正を行い、一定期間たっても目標に届かなければ降圧薬を加えます。薬物治療を始めた後も生活習慣の修正は続けます。降圧薬は血圧を管理するための治療で、自己判断で中止すると血圧は元に戻ります。
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