薬物の標的分子には、受容体、酵素、イオンチャネル、トランスポーターなどがある。慢…
薬物の標的分子には、受容体、酵素、イオンチャネル、トランスポーターなどがある。慢性疾患で用いられる薬と、その標的分子との関係について、正しいのはどれか。
- ⑴ ニフェジピンは、血管平滑筋のナトリウムチャネルを遮断して血管を広げる。ニフェジピンが遮断するのは電位依存性のL型カルシウムチャネルです。
- ⑵ アロプリノールは、尿酸を尿細管から再吸収する輸送体を阻害して尿酸の排泄を促す。アロプリノールはキサンチンオキシダーゼを阻害して尿酸の生成を抑える酵素阻害薬です。
- ⑶ ダパグリフロジンは、腎臓の近位尿細管でグルコースを再吸収する輸送体を阻害する。ダパグリフロジンはナトリウム・グルコース共輸送体2を阻害し、尿中へのグルコース排泄を増やします。
- ⑷ ロサルタンは、アンジオテンシン変換酵素を阻害してアンジオテンシンⅡの生成を減らす。ロサルタンはアンジオテンシンⅡのタイプ1受容体を遮断する受容体拮抗薬です。
- ⑸ スピロノラクトンは、集合管の上皮型ナトリウムチャネルを直接ふさいで再吸収を抑える。スピロノラクトンは鉱質コルチコイド受容体の拮抗薬で、チャネルを直接ふさぐのはトリアムテレンです。
解説
正解は⑶です。ダパグリフロジンは近位尿細管のナトリウム・グルコース共輸送体2というトランスポーターを阻害し、尿糖の排泄を増やして血糖を下げます。アロプリノールはキサンチンオキシダーゼという酵素を、ニフェジピンはL型カルシウムチャネルを標的とします。ロサルタンはアンジオテンシンⅡのタイプ1受容体を遮断し、スピロノラクトンは鉱質コルチコイド受容体に拮抗します。
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