妊娠16週の30歳の女性が来局し、魚や食品に含まれる化学物質の影響について相談し…
妊娠16週の30歳の女性が来局し、魚や食品に含まれる化学物質の影響について相談した。薬剤師は説明のため、食品を通じて体内に入る化学物質による健康被害と、その予防の仕組みを整理した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ パツリンは米に含まれるカドミウムの化合物で、骨がもろくなる原因物質として知られる。パツリンはリンゴなどに生えるカビがつくる毒素で、カドミウムとは関係のない物質です。
- ⑵ 食品の残留農薬は、基準が定められていない農薬であれば、どれだけ含まれていても販売が認められる。基準のない農薬にも一律の上限が設けられ、それを超える食品は販売できません。
- ⑶ マグロなど食物連鎖の上位の魚にはメチル水銀がたまりやすく、妊婦には食べる量の目安が示されている。胎児の神経の発達への影響を避けるため、魚の種類ごとに摂取の目安が示されています。
- ⑷ カネミ油症は、米ぬか油に混入したポリ塩化ビフェニルなどによる食品の汚染事件である。熱媒体として使われたポリ塩化ビフェニルなどが油に混入し、皮膚や全身の障害を起こしました。
- ⑸ アフラトキシンは主に海藻に含まれる重金属の化合物で、腎臓の障害を起こす。アフラトキシンはカビがつくる毒素で、強い肝臓の発がん性をもちます。
解説
正解は⑶と⑷です。メチル水銀は食物連鎖を通じて大型の魚にたまりやすく、胎児への影響を避けるため妊婦には摂取の目安が示されています。カネミ油症は、米ぬか油に混入したポリ塩化ビフェニルなどによる食品の汚染事件です。アフラトキシンやパツリンはカビ毒で、アフラトキシンは強い肝発がん性をもちます。残留農薬は、基準のない農薬にも一律の上限を設けるポジティブリスト制度で管理されています。
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