生体内の酵素反応の多くは、補酵素が化学反応の仲立ちをすることで進む。補酵素や生体…
生体内の酵素反応の多くは、補酵素が化学反応の仲立ちをすることで進む。補酵素や生体内の物質が関わる有機反応に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ビオチンは、カルボキシ基を外す脱炭酸反応の補酵素で、ピルビン酸からアセトアルデヒドをつくる。ビオチンはカルボキシ化反応の補酵素で、ピルビン酸の脱炭酸にはチアミン二リン酸が関わります。
- ⑵ 補酵素Aはアミノ基でアシル基と結合し、アミド結合の形でアシル基を活性化して運ぶ。補酵素Aはチオール基でアシル基と結合し、反応性の高いチオエステルとして運びます。
- ⑶ ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドは、酸化型が水素化物イオンを放出して基質を還元する。水素化物イオンを放出して基質を還元するのは還元型で、酸化型は水素化物イオンを受け取ります。
- ⑷ ピリドキサールリン酸は、アミノ酸のアミノ基とシッフ塩基をつくり、アミノ基転移反応を仲立ちする。アルデヒド基がアミノ酸とイミンをつくり、アミノ基を受け渡す反応の中心となります。
- ⑸ S-アデノシルメチオニンは、メチル基の供与体として、カテコールアミンなどのメチル化に用いられる。硫黄に結合したメチル基が求核剤に移り、さまざまなメチル化反応に使われます。
解説
正解は⑷と⑸です。ピリドキサールリン酸はアミノ酸とシッフ塩基をつくり、アミノ基転移や脱炭酸の反応を仲立ちします。S-アデノシルメチオニンはスルホニウムに結合したメチル基を供与し、カテコール-O-メチル基転移酵素などの反応に使われます。補酵素Aはチオエステルとしてアシル基を運びます。ビオチンはカルボキシ化の補酵素で、還元型のニコチンアミドアデニンジヌクレオチドが水素化物イオンを与えて基質を還元します。
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