脂肪酸のβ酸化では、まずアシルCoAが脱水素され、α位とβ位の炭素の間にトランス…
脂肪酸のβ酸化では、まずアシルCoAが脱水素され、α位とβ位の炭素の間にトランス型の二重結合をもつ中間体ができる。この中間体に次の段階で起こる反応として正しいのはどれか。
- ⑴ α位の炭素に二酸化炭素が付加し、マロニル体が生じる。マロニルCoAの生成は脂肪酸合成の初段階で、アセチルCoAカルボキシラーゼが行います。
- ⑵ 二重結合に水素が付加して、元の飽和アシルCoAに戻される。β酸化は酸化の経路で、生じた二重結合を還元して元に戻す反応は含まれません。
- ⑶ β位の炭素から二酸化炭素が外れ、炭素が1つ短くなる。β酸化では脱炭酸は起こらず、炭素は2個ずつアセチルCoAとして切り出されます。
- ⑷ 補酵素Aが作用して、アセチルCoAが末端から切り出される。アセチルCoAを切り出すチオール開裂は、水和と2回目の脱水素のあとの最後の段階です。
- ⑸ 二重結合に水が付加して、β位にヒドロキシ基をもつ化合物が生じる。エノイルCoAヒドラターゼによる水和で、3-ヒドロキシアシルCoAが生じます。
解説
次に起こるのは、二重結合への水の付加(水和)です。β酸化は、脱水素→水和→脱水素→チオール開裂の4段階をくり返します。1回目の脱水素でできたトランス型のエノイルCoAに水が付加してβ位にヒドロキシ基が生じ、これが2回目の脱水素でβ-ケトアシルCoAになります。最後に補酵素Aが作用してアセチルCoAが切り出され、炭素が2個短いアシルCoAが残ります。
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