70歳の女性。大腿骨の骨折の手術を受け、リハビリテーションを続けている。栄養サポ…
70歳の女性。大腿骨の骨折の手術を受け、リハビリテーションを続けている。栄養サポートチームの薬剤師が、回復を支える栄養管理のため、たんぱく質の栄養価と体内での利用について確認した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 窒素出納が正の状態は、摂取した窒素が排泄より多い状態で、成長期や疾病の回復期にみられる。体内にたんぱく質が蓄積していく状態で、成長や組織の修復が進んでいることを示します。
- ⑵ アミノ酸価は、食品の必須アミノ酸を基準と比べ、最も不足する第一制限アミノ酸の割合で決まる。基準に対して最も不足しているアミノ酸が、そのたんぱく質の利用の上限を決めます。
- ⑶ 体内で十分な量を合成することができるアミノ酸を、必須アミノ酸と呼んでいる。必須アミノ酸は、体内で合成できないか、必要量を合成できないアミノ酸です。
- ⑷ 絶食が長く続いた飢餓の状態では、体たんぱく質が蓄積するため、窒素出納は正になる。飢餓では体たんぱく質が分解されて排泄が上回るため、窒素出納は負になります。
- ⑸ 精白米の第一制限アミノ酸はメチオニンで、豆類と組み合わせて食べても、これを補うことはできない。精白米の第一制限アミノ酸はリシンで、リシンを多く含む豆類との組み合わせで補えます。
解説
正解は⑴と⑵です。窒素出納は摂取した窒素量と排泄された窒素量の差で、成長期や回復期には正、飢餓や重い外傷の後には負になります。たんぱく質の栄養価の指標であるアミノ酸価は、食品中の必須アミノ酸を基準となる組成と比べ、最も不足する第一制限アミノ酸の割合で表されます。精白米ではリシンが第一制限アミノ酸で、豆類などと組み合わせると補い合うことができます。この考え方をアミノ酸の補足効果といいます。
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