真菌による感染症の病態と治療について、正しいのはどれか。2つ選べ。
真菌による感染症の病態と治療について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ニューモシスチス肺炎は免疫の低下した患者に起こり、スルファメトキサゾール・トリメトプリムで治療する。細胞性免疫が低下した患者に起こる肺炎で、この合剤が第一選択となります。
- ⑵ 爪白癬では外用薬が病巣に届きにくいため、内服の抗真菌薬が用いられることがある。爪の中まで薬が届きにくいため、テルビナフィンなどの内服薬が用いられます。
- ⑶ クリプトコックス症は主に汚染された食品からの経口感染で起こり、腸管に潰瘍をつくることが多い。クリプトコックスは主に吸入によって感染し、肺や中枢神経に病変をつくります。
- ⑷ カンジダ血症では、原因となった中心静脈カテーテルを留置したまま抗真菌薬の治療を続けるのが原則である。カテーテルが感染源となるため、可能であれば抜去したうえで抗真菌薬を投与します。
- ⑸ アスペルギルス症には、フルコナゾールが第一選択である。フルコナゾールはアスペルギルスに対する効果が乏しく、ボリコナゾールなどが用いられます。
解説
正解は⑴と⑵です。ニューモシスチス肺炎は、HIV感染症やステロイド、免疫抑制薬の使用などで細胞性免疫が低下した患者に起こり、スルファメトキサゾール・トリメトプリムで治療と予防を行います。爪白癬は外用薬が届きにくく、内服薬が用いられることがあります。クリプトコックスは吸入で感染して髄膜炎などを起こします。アスペルギルス症にはボリコナゾールなどが用いられ、カンジダ血症ではカテーテルの抜去が勧められます。
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