pKaが7.4の弱塩基性薬物が、pH 6.4の小腸管腔内に溶けているとする。この…
pKaが7.4の弱塩基性薬物が、pH 6.4の小腸管腔内に溶けているとする。このとき、管腔内でこの薬物の総量に占める分子形の割合として最も近いのはどれか。
- ⑴ 約9%弱塩基ではイオン形/分子形=10の(pKa-pH)乗=10なので、分子形は11分の1で約9%です。
- ⑵ 約91%イオン形の割合を求めており、弱塩基のイオン形と分子形を取り違えています。
- ⑶ 約50%分子形とイオン形が等量になるのはpHがpKaと等しいときで、この条件には当たりません。
- ⑷ 約99%弱酸性薬物の式を用いており、弱塩基の分子形の割合ではありません。
- ⑸ 約1%pHとpKaの差を2として計算しており、差が1であることを見落としています。
解説
正解は⑴です。弱塩基性薬物では、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式から、イオン形/分子形=10の(pKa-pH)乗となります。pKa-pH=7.4-6.4=1なので、イオン形は分子形の10倍です。したがって分子形は全体の1÷(1+10)で約9%となります。弱塩基は酸性側ほどイオン形が増えるため、小腸よりpHの低い胃では、分子形の割合はさらに小さくなります。pH分配仮説では、膜を通過しやすいのはこの分子形です。
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