夏の晴れた風の弱い日の午後に、目やのどの痛みを訴える人が増え、光化学オキシダント…
夏の晴れた風の弱い日の午後に、目やのどの痛みを訴える人が増え、光化学オキシダントの濃度が高いことが分かった。光化学オキシダントの生成について、正しいのはどれか。
- ⑴ 自動車の排気に含まれる一酸化炭素が、地表付近で酸素と結合してオゾンに変わって生成する。一酸化炭素がそのままオゾンに変わる反応は起こらず、光化学オキシダントの主な原因物質でもありません。
- ⑵ 冬の夜間に地表の空気が冷えて逆転層ができ、浮遊粒子が凝結することで酸化剤が生成する。光化学反応には日射が必要で、日差しの強い夏の日中に濃度が高くなります。
- ⑶ 成層圏でフロンが分解されて塩素原子が放出され、それが地表に降りて酸化剤として生成する。フロン由来の塩素原子は成層圏のオゾンを壊すもので、地表の光化学オキシダントの成因ではありません。
- ⑷ 窒素酸化物と炭化水素などが日光の紫外線を受けて反応し、オゾンなどの酸化性物質が生成する。窒素酸化物と揮発性有機化合物の光化学反応でオゾンやアルデヒド類などが生成します。
- ⑸ 硫黄酸化物が雲の水滴に溶けて酸化され、硫酸の微粒子となって地表付近に生成する。硫黄酸化物から硫酸が生じる過程は酸性雨や硫酸ミストの成因で、光化学オキシダントとは異なります。
解説
正解は⑷です。光化学オキシダントは、工場や自動車から排出された窒素酸化物と炭化水素などの揮発性有機化合物が、太陽の紫外線を受けて光化学反応を起こし生成する酸化性物質の総称で、その大部分はオゾンです。日差しが強く風の弱い夏の日中に濃度が高まり、目やのどの刺激などを起こします。硫黄酸化物は酸性雨の原因物質で、フロンは成層圏のオゾン層を破壊する物質であり、生成の仕組みが異なります。
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