階段を駆け上がった直後に心拍数が増え、心臓の収縮力も強まった。このとき心臓に作用…
階段を駆け上がった直後に心拍数が増え、心臓の収縮力も強まった。このとき心臓に作用している自律神経と伝達物質の働きとして、正しいのはどれか。
- ⑴ 迷走神経の節後線維からノルアドレナリンが放出され、心筋のα1受容体を刺激している。迷走神経は副交感神経で、節後線維の伝達物質はアセチルコリンです。
- ⑵ 交感神経の節前線維からドパミンが放出され、心筋のドパミン受容体を直接刺激している。交感神経の節前線維の伝達物質はアセチルコリンで、心筋に直接分布するのは節後線維です。
- ⑶ 副交感神経の節後線維からアセチルコリンが放出され、心筋のニコチン受容体を刺激している。副交感神経の作用は心拍数を下げる方向で、心筋にあるのはムスカリン受容体です。
- ⑷ 体性運動神経の終末からアセチルコリンが放出され、心筋のムスカリン受容体を刺激している。体性運動神経は骨格筋を支配し、心筋には分布していません。
- ⑸ 交感神経の節後線維からノルアドレナリンが放出され、心筋のβ1受容体を刺激している。交感神経の節後線維終末から放出されるノルアドレナリンがβ1受容体を介して心拍数と収縮力を高めます。
解説
正解は⑸です。運動などで交感神経が興奮すると、節後線維の終末からノルアドレナリンが放出されます。これが洞房結節や心筋のβ1受容体に結合してアデニル酸シクラーゼを活性化し、心拍数の増加と収縮力の増強をもたらします。自律神経の節前線維の伝達物質はアセチルコリンで、副交感神経の節後線維もアセチルコリンを放出し、心筋のムスカリン受容体を介して心拍数を下げます。
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