地域の河川で魚が大量に死んでいるのが見つかり、上流の工場の排水が疑われた。保健所…
地域の河川で魚が大量に死んでいるのが見つかり、上流の工場の排水が疑われた。保健所の薬剤師が、環境を守るための法律の仕組みを住民に説明する。環境保全と法的規制に関する説明のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 水質汚濁防止法は、家庭の生活排水を対象とする法律で、工場の排水は規制していない。水質汚濁防止法は、工場や事業場の排水の規制を中心とし、生活排水対策も定めています。
- ⑵ 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律は、医薬品の承認の審査を行うための法律である。この法律は工業用の化学物質の性状を審査し、環境汚染を防ぐもので、医薬品の承認は医薬品医療機器等法によります。
- ⑶ 環境基本法に基づく環境基準は、人の健康を守り、生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい目標である。環境基準は行政の目標値で、これを達成するために個別の法律で排出の規制などが行われます。
- ⑷ 水質汚濁防止法や大気汚染防止法は、工場や事業場からの有害物質の排出を規制している。これらの法律で排出基準が定められ、違反には改善命令や罰則が設けられています。
- ⑸ 環境基準は、違反した工場に直接罰則を科すために定められた、排出口ごとの規制の値である。罰則を伴う排出口での規制値は、水質汚濁防止法などに基づく排水基準や排出基準です。
解説
正しいのは、環境基準の性格と、排出を規制する法律についての説明です。環境基本法は環境保全の基本理念を定め、維持されることが望ましい環境基準を示します。これを達成するため、水質汚濁防止法や大気汚染防止法が工場などの排出を規制し、違反には罰則があります。化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律は、分解されにくく蓄積しやすい化学物質の製造や使用を審査・規制する法律です。
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