心房細動のある75歳の女性に、ワルファリンカリウム錠の服用が新たに開始された。患…
心房細動のある75歳の女性に、ワルファリンカリウム錠の服用が新たに開始された。患者は毎朝、納豆を食べ、健康のために青汁を飲む習慣がある。食生活についての指導として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ チーズなどのチラミンで血圧が急に上がるので、熟成食品を避けるよう伝える。チラミンによる血圧上昇は、モノアミン酸化酵素阻害薬を服用しているときに注意する相互作用です。
- ⑵ 牛乳のカルシウムで吸収が妨げられるので、牛乳とは時間をずらすよう伝える。ワルファリンは牛乳との間に問題となるキレートをつくらず、時間をずらす必要はありません。
- ⑶ 納豆や青汁はビタミンKを多く含むなどして作用を弱めるので、控えるよう伝える。納豆菌は腸内でビタミンKを産生し、青汁などの緑黄色野菜も多く含むため、ワルファリンの効果を弱めます。
- ⑷ 緑茶のカフェインでワルファリンの作用が弱まるので、緑茶を控えるよう伝える。緑茶の通常の摂取でワルファリンの作用が大きく変わることはなく、控える必要のある飲み物ではありません。
- ⑸ 脂肪の多い食事で吸収が大きく増えるので、揚げ物を避けるよう伝える。ワルファリンの吸収は食事の脂肪でほとんど変わらず、揚げ物を避ける理由にはなりません。
解説
最も適切なのは、納豆や青汁がビタミンKを多く含むなどして作用を弱めるため、控えるよう伝えることです。ワルファリンはビタミンKの働きを妨げて凝固因子の合成を抑えるため、ビタミンKを多くとると効果が弱まります。納豆は納豆菌が腸内でビタミンKを産生するため特に影響が大きく、青汁やクロレラも同様です。緑黄色野菜は極端に偏らず、毎日の量をおおむね一定にすることも伝えます。
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