重症の感染症の治療で、ゲンタマイシンの点滴静注を10日以上続けている患者がいる。…
重症の感染症の治療で、ゲンタマイシンの点滴静注を10日以上続けている患者がいる。この薬の有害作用として、治療中に特に定期的な確認が必要なのはどれか。
- ⑴ 小児の歯の着色や、骨の発育の遅れが生じていないかこれはテトラサイクリン系抗菌薬がカルシウムと結合して起こす有害作用です。
- ⑵ アキレス腱の痛みや腫れなど、腱の障害が出ていないかこれはキノロン系抗菌薬で注意する有害作用で、高齢者や副腎皮質ステロイド併用時に起こりやすくなります。
- ⑶ 血小板の減少とともに、視神経の炎症が出ていないか視神経炎と骨髄抑制はリネゾリドの長期投与で注意する有害作用です。
- ⑷ 新生児の皮膚が灰白色になり、循環不全が出ていないかこれはクロラムフェニコールで起こる灰白症候群で、新生児の抱合能の低さが原因です。
- ⑸ 耳鳴りやめまい、腎機能を示す検査値の悪化が出ていないかアミノグリコシド系は第8脳神経障害と腎障害を起こしやすく、聴覚・平衡覚と腎機能の確認が要ります。
解説
特に確認が必要なのは、耳鳴りやめまいなどの第8脳神経障害と、血清クレアチニンの上昇に表れる腎障害です。ゲンタマイシンなどのアミノグリコシド系抗菌薬は、内耳と腎の尿細管に蓄積しやすく、投与期間が長いほど、また血中の谷の濃度が高いほど障害が起こりやすくなります。そのため治療薬物モニタリングで血中濃度を確かめ、聴覚や平衡感覚の変化と腎機能を定期的に確認します。
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