24 歳の女性。小学生のときより眼位異常を認め、間欠性外斜視と診断されている。最…
24 歳の女性。小学生のときより眼位異常を認め、間欠性外斜視と診断されている。最近、眼精疲労と視力低下を自覚し来院した。視力は右1.0(1.2×-0.50 D)、左1.0(1.2×-0.50 D)、裸眼での両眼視力は0.6 であった。フォトスクリーナー(SpotTMVision Screener)の結果(別冊No. 8)を別に示す。この現象に関係するのはどれか。
- ⑴ 近接性輻湊近接性輻湊は近くにあると意識して起こる輻湊で、本例の近視化の主因ではありません。
- ⑵ 緊張性輻湊緊張性輻湊は安静位に関わる輻湊で、両眼開放時の近視化の原因ではありません。
- ⑶ 調節性輻湊調節性輻湊は調節に伴う輻湊で、因果の向きが逆です。
- ⑷ 輻湊性調節斜位を保つための輻湊に伴い調節が起こり、両眼開放時に近視化します。
- ⑸ 輻湊けいれん輻湊けいれんは突然の内斜視と縮瞳・近視化を起こす状態で、本例とは異なります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。間欠性外斜視の人が外斜視を斜位に保って両眼で見るためには、外に向こうとする眼を融像性輻湊で寄せ続ける必要があります。輻湊が働くと、それに連動して調節も起こる(輻湊性調節)ため、両眼で見ているときだけ近視化し、片眼ずつの視力より両眼視力が低下します。図は確認できませんが、フォトスクリーナーで両眼開放時に近視寄りの屈折値や縮瞳が示されていると考えられます。眼精疲労の原因にもなり、斜視の治療を検討する根拠になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-10.html)を加工して作成