5 歳の女児。部分調節性内斜視で眼鏡を装用している。視力は右(1.0×+3.50…
5 歳の女児。部分調節性内斜視で眼鏡を装用している。視力は右(1.0×+3.50D)、左(1.0×+4.25D)、single prism cover test で35 Δの左内斜視であった。Bagolini 線条検査の結果(別冊No. 11)を別に示す。網膜対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 正常対応正常対応なら自覚的斜視角が他覚的斜視角(35Δ)と一致するはずです。
- ⑵ 対応欠如対応欠如なら片眼の線が消える抑制の反応になり、網膜対応は判定できません。
- ⑶ 二重対応二重対応は正常対応と異常対応が同時に現れる状態で、本例の結果とは異なります。
- ⑷ 調和性異常対応調和性異常対応なら斜視があっても2本の線が光点で交差して見えます。
- ⑸ 不調和性異常対応自覚的斜視角が0でも他覚的斜視角でもない値を示すのが不調和性異常対応です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。Bagolini線条検査では、両眼の線条が交差する位置と光点の関係から網膜対応を判定します。顕性の斜視があるのに2本の線が光点で交差して見えれば、自覚的斜視角が0の調和性異常対応です。2本の線がずれて見え、そのずれが他覚的斜視角(35Δの内斜視)に一致すれば正常対応、他覚的斜視角とも0とも異なる自覚的斜視角であれば不調和性異常対応と判定します。図は確認できませんが、公表正答からは、他覚的斜視角より小さいずれを自覚している結果と考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成