EOG 検査でL/D 比が低値であった。障害されているのはどれか。
EOG 検査でL/D 比が低値であった。障害されているのはどれか。
- ⑴ アマクリン細胞アマクリン細胞はERGの律動様小波の発生源とされ、EOGのL/D比とは関係しません。
- ⑵ 双極細胞双極細胞はERGのb波の発生源で、EOGの明極大値は生み出しません。
- ⑶ 網膜色素上皮細胞明順応時の電位上昇は網膜色素上皮細胞に由来するため、L/D比低下はその障害を示します。
- ⑷ 網膜神経節細胞網膜神経節細胞の機能はパターンERGやVEPで評価し、EOGには反映されにくいです。
- ⑸ Müller 細胞Müller細胞はERGのb波に関与するとされ、EOGのL/D比の主な起源ではありません。
解説
正解は⑶です。EOG(眼球電図)は、角膜側が陽性、網膜側が陰性の常存電位を、眼球を左右に動かしたときの電位変化として記録します。暗順応で最小となる電位(暗極小値)と明順応で最大となる電位(明極大値)の比がL/D比(Arden比)で、この明順応時の電位上昇は網膜色素上皮細胞が生み出します。そのためL/D比の低下は網膜色素上皮の障害を示し、卵黄状黄斑ジストロフィ(Best病)ではERGが正常でもL/D比が低下するのが特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成