60 歳の男性。以前から右眼鼻側の結膜充血と角膜にかかる混濁があったが、徐々に大…
60 歳の男性。以前から右眼鼻側の結膜充血と角膜にかかる混濁があったが、徐々に大きくなってきたため来院した。右眼の細隙灯顕微鏡写真(別冊No. 10)を別に示す。正しいのはどれか。
- ⑴ 女性に多い。翼状片は屋外作業の多い男性に多いとされます。
- ⑵ 若年者に多い。翼状片は中高年に多く、若年者には少ないです。
- ⑶ 悪性疾患である。翼状片は良性の結膜疾患です。
- ⑷ 直乱視をきたす。角膜が水平方向に牽引され平坦化するため、直乱視をきたします。
- ⑸ 耳側には生じない。多くは鼻側に生じますが、耳側に生じることもあります。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。鼻側の結膜から三角形の線維血管性組織が角膜に侵入して徐々に大きくなる経過は翼状片に典型的です。翼状片は角膜を水平方向に牽引して平坦化させるため、水平方向の屈折力が弱まり、相対的に垂直方向が強くなる直乱視をきたします。紫外線との関連が強く、屋外作業の多い中高年の男性に多い良性疾患です。多くは鼻側に生じますが、耳側に生じることもあります。瞳孔領に近づくと視力低下を起こすため手術で切除します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp230524-10.html)を加工して作成