小児の屈折検査に用いるアトロピン硫酸塩点眼薬について正しいのはどれか。
小児の屈折検査に用いるアトロピン硫酸塩点眼薬について正しいのはどれか。
- ⑴ 調節麻痺作用は弱い。アトロピンの調節麻痺作用は最も強力です。
- ⑵ 副交感神経作動薬である。アトロピンは副交感神経遮断薬(抗コリン薬)です。
- ⑶ 副作用として顔面紅潮がある。全身に吸収されると顔面紅潮や発熱などの副作用を起こします。
- ⑷ 薬効消失までの期間は点眼中止後1週間である。散瞳・調節麻痺の効果は点眼中止後約2週間続きます。
- ⑸ 点眼指示が正確に実行されているかは重要ではない。点眼が指示通りに行われたかは結果の信頼性に関わり、重要です。
解説
正解は⑶です。アトロピン硫酸塩は副交感神経遮断薬(抗コリン薬)で、最も強力な調節麻痺作用を持つため、小児の内斜視や強い遠視の屈折検査に用いられます。副作用として顔面紅潮、発熱、口渇、頻脈などの全身症状が出ることがあり、点眼後の涙嚢部圧迫で全身吸収を減らします。効果は点眼中止後も約2週間続きます。所定の回数・日数の点眼が実施されたかどうかは結果に影響するため、確認が重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-10.html)を加工して作成