AC/A 比が減少する薬剤はどれか。2 つ選べ。
AC/A 比が減少する薬剤はどれか。2 つ選べ。
- ⑴ アトロピン硫酸塩アトロピンは調節麻痺薬で、調節努力を増やす方向に働きAC/A比は低下しません。
- ⑵ シクロペントラート塩酸塩シクロペントラートは調節麻痺薬で、AC/A比を下げる薬ではありません。
- ⑶ ジスチグミン臭化物コリンエステラーゼ阻害で毛様体筋が収縮し、中枢性の調節努力が減ってAC/A比が低下します。
- ⑷ トロピカミドトロピカミドは短時間作用の散瞳・調節麻痺薬で、AC/A比を下げません。
- ⑸ ピロカルピン塩酸塩ムスカリン作動薬で毛様体筋が収縮し、調節努力が減るためAC/A比が低下します。
解説
正解は⑶と⑸です。ジスチグミン(コリンエステラーゼ阻害薬)やピロカルピン(ムスカリン受容体作動薬)は毛様体筋を末梢で収縮させるため、少ない中枢性の調節努力で同じ調節が得られます。その結果、調節に伴う輻湊が減ってAC/A比が低下し、高AC/A比の調節性内斜視の治療に使われます。アトロピン・シクロペントラート・トロピカミドは毛様体筋を麻痺させる調節麻痺薬で、調節努力をかえって増やすためAC/A比を下げる作用はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-10.html)を加工して作成