網膜中心動脈閉塞症について正しいのはどれか。
網膜中心動脈閉塞症について正しいのはどれか。
- ⑴ 眼球運動時痛を伴う。網膜中心動脈閉塞症は無痛性で、眼球運動時痛は視神経炎の特徴です。
- ⑵ 視力は徐々に低下する。視力低下は突然かつ急激に起こります。
- ⑶ cherry-red spot がみられる。白濁した網膜の中で中心窩が赤く透見されるcherry-red spotがみられます。
- ⑷ 副腎皮質ステロイド薬投与が奏功する。副腎皮質ステロイド薬は有効ではなく、標準治療ではありません。
- ⑸ 血流が改善すれば視機能の予後は良好である。網膜は虚血に弱く、血流が改善しても視機能の予後は不良なことが多いです。
解説
正解は⑶です。網膜中心動脈閉塞症では網膜内層が虚血で白濁しますが、中心窩は網膜内層が薄く脈絡膜から血流を受けるため赤く透見され、cherry-red spotとして見えます。発症は突然で痛みのない急激な視力低下であり、眼球運動時痛は視神経炎の特徴です。副腎皮質ステロイド薬は有効ではなく、眼球マッサージや前房穿刺などが試みられます。網膜は虚血に弱く、血流が戻っても視機能の予後は不良なことが多いです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成