A 型ボツリヌス毒素治療において疾患と注射する筋の組合せで正しいのはどれか。
A 型ボツリヌス毒素治療において疾患と注射する筋の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 急性内斜視 ― 患眼の外直筋内斜視では過剰に働く内直筋に注射し、外直筋には打ちません。
- ⑵ 間欠性外斜視 ― 両眼の内直筋外斜視では外直筋に注射し、内直筋を麻痺させると外斜視が悪化します。
- ⑶ 交代性上斜位 ― 上転眼の下直筋交代性上斜位では上転眼の上直筋に注射し、下直筋ではありません。
- ⑷ 右眼滑車神経麻痺 ― 右眼の下直筋右上斜筋麻痺では右下斜筋や左下直筋が対象で、右下直筋を麻痺させると下転障害が悪化します。
- ⑸ 左眼外転神経麻痺 ― 左眼の内直筋拮抗筋である左内直筋の過動・拘縮を抑えるため、左内直筋に注射します。
解説
正解は⑸です。A型ボツリヌス毒素は注射した筋を一時的に麻痺させるため、過剰に働いている筋に注射します。左眼外転神経麻痺では左外直筋が働かず、拮抗筋の左内直筋が拘縮して内斜視になるため、左眼の内直筋に注射します。急性内斜視では内直筋(両眼または片眼)、間欠性外斜視では外直筋、交代性上斜位では上転眼の上直筋に注射します。右眼滑車神経麻痺では対側の左眼下直筋(ヨーク筋)や右眼下斜筋を対象にします。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成