内斜視患者の中心窩と道づれ領の関係(別冊No. 1)を別に示す。斜視手術の既往は…
内斜視患者の中心窩と道づれ領の関係(別冊No. 1)を別に示す。斜視手術の既往はない。固視眼の中心窩(F)と斜視眼の道づれ領(Z)が対応しているとき、正しいのはどれか。
- ⑴ 交差性複視を自覚する。交差性複視は外斜視で正常対応の場合に起こり、F-Zが対応していれば生じません。
- ⑵ 混乱視を自覚する。混乱視は両眼の中心窩に別の像が映り同方向に定位されて起こり、調和性異常対応では生じません。
- ⑶ 同側性複視を自覚する。同側性複視は内斜視で正常対応の場合に起こるもので、この状態では生じません。
- ⑷ 背理性複視を自覚する。背理性複視は異常対応例の斜視手術後などに起こるもので、手術既往がないため生じません。
- ⑸ 複視は自覚しない。FとZが対応する調和性異常対応では、両眼の像が同じ方向に定位され複視を自覚しません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。固視眼の中心窩(F)と斜視眼の道づれ領(Z)が対応している状態は、調和性異常対応にあたります。斜視眼で同じ物体の像を結ぶ網膜部位(Z)が、固視眼の中心窩と同じ方向を表す対応点になっているため、両眼の像は同じ方向に定位され、複視も混乱視も自覚しません。斜視手術の既往がないので、術後の背理性複視も起こりません。異常対応は幼少期発症の斜視で複視を避けるための感覚適応として生じます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-10.html)を加工して作成