35 歳の男性。以前から夜に物が見えにくいと訴えて来院した。矯正視力は右0.5(…
35 歳の男性。以前から夜に物が見えにくいと訴えて来院した。矯正視力は右0.5(1.0×-0.75 D)、左1.0(矯正不能)。眼底写真(別冊No. 1)を別に示す。この症例の診断に有用な検査はどれか。
- ⑴ EMGEMGは筋の電気活動をみる検査で、夜盲の診断には用いません。
- ⑵ ENGENGは眼振など眼球運動の記録で、夜盲の診断には用いません。
- ⑶ EOGEOGは網膜色素上皮の機能評価で、夜盲の病型診断ではERGが優先されます。
- ⑷ ERG夜盲を来す網膜疾患では、ERGで特徴的な異常がみられ診断に有用です。
- ⑸ VEPVEPは視神経以降の伝導の評価で、夜盲の原因診断には用いません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。眼底写真は確認できませんが、以前から夜に物が見えにくいという夜盲の訴えがあり、網膜色素変性や先天停止性夜盲、小口病などの網膜疾患が考えられます。これらの診断には網膜全体の電気的反応を記録するERGが有用で、網膜色素変性では早期から振幅が著しく減弱し、停止性夜盲では特徴的な波形を示します。EMGは筋、ENGは眼振、EOGは網膜色素上皮、VEPは視神経以降の評価に用います。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-10.html)を加工して作成