60 歳の男性。2年前からの複視に対して、左眼に4Δ基底下方のプリズム眼鏡を処方…
60 歳の男性。2年前からの複視に対して、左眼に4Δ基底下方のプリズム眼鏡を処方されていた。この眼鏡装用で複視はなくなる。眼位検査で正しいのはどれか。
- ⑴ 右内斜視基底下方プリズムは上下偏位の補正で、水平の内斜視には用いません。
- ⑵ 右下斜視左眼の基底下方プリズムで補正されるのは左上斜視、すなわち右下斜視です。
- ⑶ 左下斜視左下斜視なら左眼には基底上方のプリズムが必要です。
- ⑷ 左外斜視外斜視には基底内方のプリズムを用います。
- ⑸ 交代性上斜位交代性上斜位はHeringの法則に従わず、プリズム眼鏡で複視が解消する病態ではありません。
解説
正解は⑵です。プリズムは基底の向きと反対方向(頂点方向)へ像を移動させます。左眼に基底下方プリズムを置くと左眼の像は上方へ移り、左眼が上に偏位している場合(左上斜視)に複視が解消されます。左上斜視は、右眼を基準にみれば右眼が相対的に下にある状態で、右下斜視と同じ眼位です。どちらの眼で固視するかで呼び方が変わるだけで、上下偏位の向きは同じです。水平の斜視や交代性上斜位はこの処方とは合いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-07.html)を加工して作成