5歳の女児。眼位異常を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正…
5歳の女児。眼位異常を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)で、大型弱視鏡検査では、他覚的斜視角は-6°、自覚的斜視角は-3°、同時視(+)で、融像域は-8°〜+9°であった。両眼開放下、左眼遮閉および右眼遮閉の眼位(別冊No. 3)を別に示す。この患児に対する対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 経過観察小角度で融像域も良好なため、治療を要さず経過観察とします。
- ⑵ 輻湊訓練融像域が十分あり、輻湊訓練の必要はありません。
- ⑶ 外直筋後転術小角度で両眼視機能も良好なため、手術の適応ではありません。
- ⑷ 抑制除去訓練同時視があり抑制はないため、抑制除去訓練は不要です。
- ⑸ プリズム眼鏡処方小角度で融像により代償されているため、プリズム眼鏡は不要です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。写真は確認できませんが、大型弱視鏡で他覚的斜視角−6°、自覚的斜視角−3°と小角度の外偏位で、同時視があり、融像域も−8°〜+9°と良好です。両眼視機能が保たれ、視力も両眼1.2で弱視もないことから、眼位が融像で十分に保たれている外斜位と考えられ、自覚症状がなければ経過観察が適切です。輻湊訓練や抑制除去訓練の必要はなく、プリズム眼鏡や手術も適応になりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-07.html)を加工して作成