白い紙を、薄暗い部屋の中で見ても、晴れた日の屋外で見ても、同じ白い紙に見えた。目…
白い紙を、薄暗い部屋の中で見ても、晴れた日の屋外で見ても、同じ白い紙に見えた。目に届く光の量は屋外の方が何十倍も多いのに、紙の見かけの明るさの印象はあまり変わらなかった。この見え方を説明する知覚の性質として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 2つの線の長さが同じでも、端の形で長さが違って見える幾何学的な錯視幾何学的な錯視は形や長さの見え方の現象で、明るさの見え方の説明ではありません。
- ⑵ 点滅の速さを上げると、ちらつきが消えて連続した光に見える現象点滅の融合に関する現象で、照明の強さが変わっても同じ白に見えることとは異なります。
- ⑶ 照明が変わっても、物の明るさや色を一定のものとして感じとる明るさの恒常性周囲との比率をもとに物の性質を判断するため、照明の強さが変わっても白い紙は白く見えます。
- ⑷ 強い光を見たあとに、その形が反対の明るさで残って見える残像の現象残像は強い刺激を見たあとに残る像で、照明が変わっても同じ明るさに見えることの説明になりません。
- ⑸ ごく短い時間光る刺激では、強さと時間の積が同じなら同じ明るさに見える法則刺激の時間と強さの関係を示す法則で、照明の変化に対する見え方を説明しません。
解説
最も適切なのは、明るさの恒常性です。目に届く光の量は照明によって大きく変わりますが、脳は物と周囲から届く光の比率をもとにその物の明るさを判断します。そのため、薄暗い部屋でも明るい屋外でも、白い紙は白く、灰色の紙は灰色に見えます。色についても同じ性質があり、照明の色が変わってもりんごは赤く見えます。これらを知覚の恒常性といいます。
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