5歳の男児。自閉スペクトラム症と診断されている。視力検査のために来院したが、初め…
5歳の男児。自閉スペクトラム症と診断されている。視力検査のために来院したが、初めての部屋で落ち着かず、予定にないことが起こると強く混乱すると保護者から聞いた。視能訓練士の検査の進め方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 多くの人に慣れるよう、検査の途中で担当する検査員を次々に交代する。担当者の交代は予定にない変化となり、不安や混乱を強めやすくなります。
- ⑵ 手順を最初に口頭で一度にまとめて説明し、覚えてから始めてもらう。耳からの長い説明は理解しにくいことが多く、目で見える手がかりを用いて一つずつ伝える方が適しています。
- ⑶ 飽きないように、視力表の指標の種類を途中で何度も新しいものに替える。予告のない変化は混乱を招きやすく、指標を頻繁に替えると応答も安定しにくくなります。
- ⑷ 検査の流れを絵カードで先に示し、示した順番どおりに一つずつ進める。見通しが立つと安心しやすい特性があるため、目で見て分かる形で手順を示し、予告どおりに進めます。
- ⑸ 暗室への移動は前もって伝えず、気付く前に部屋を暗くして手早く済ませる。予告のない環境の変化は強い混乱につながります。暗くなることも事前に伝えておきます。
解説
最も適切なのは、検査の流れを絵カードで先に示し、その順番どおりに進めることです。自閉スペクトラム症の児は、先の見通しが立たない状況や急な変化に強い不安を感じやすく、耳からの説明より目で見える情報の方が理解しやすい傾向があります。手順を視覚的に予告し、担当者や指標、部屋の明るさなどの変化も前もって伝えることで、落ち着いて検査に臨みやすくなります。
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