58歳の男性。網膜色素変性で、両眼とも中心から10°ほどの範囲を残して周りの視野…
58歳の男性。網膜色素変性で、両眼とも中心から10°ほどの範囲を残して周りの視野が欠けている。矯正視力は両眼とも1.0である。新聞の見出しを探すのに時間がかかり、夕方以降の外出で段差につまずく。医師の指示で補助具や生活の工夫を考える。この患者について正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 眼を動かす訓練を続ければ、欠けている周りの視野が広がって戻る。網膜の視細胞が失われた部分の視野は、訓練で戻ることはありません。視線の動かし方の工夫で補います。
- ⑵ 拡大率の大きい補助具ほど、新聞の見出しを早く見つけられる。拡大すると見える範囲が狭くなり、見出しを探すのはかえって難しくなります。
- ⑶ 倍率の強い拡大鏡は見える範囲をさらに狭め、かえって読みにくくすることがある。視野が狭い人では、拡大すると一度に見える文字の数が減り、行や見出しを探しにくくなることがあります。
- ⑷ 暗い所での移動には、白杖の使用や照明の工夫が役立つ。網膜色素変性では暗い所で見えにくくなるため、白杖で足元を確かめたり、明るい照明を使ったりする工夫が安全な移動につながります。
- ⑸ 視力が1.0あるので、生活の中で補助具や工夫は要らない。視力が良くても、視野が狭いことで探す、歩くなどの動作に困難が生じます。視野に応じた支援が必要です。
解説
正しいのは、倍率の強い拡大鏡は見える範囲をさらに狭めて読みにくくすることがあることと、暗い所での移動には白杖や照明の工夫が役立つことです。求心性の視野狭窄があると、視力が良くても物を探したり歩いたりする動作が難しくなります。拡大は一度に見える範囲を狭めるため、視野に合った倍率を選びます。夜盲もあるため、移動の安全を確保する工夫と支援が大切です。
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