7歳の男児。左眼の内斜視が15Δある。右眼の中心窩に水平の線、左眼の中心窩に垂直…
7歳の男児。左眼の内斜視が15Δある。右眼の中心窩に水平の線、左眼の中心窩に垂直の線の残像を片眼ずつ作り、そのあと両眼を開けて暗い壁を見てもらった。男児は「中央に小さな隙間のある十字が、ずれずに見える」と答えた。この結果の解釈として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 十字がずれずに見えたので、両眼の眼位はまっすぐで斜視はないと判定される。残像検査は網膜対応を調べる検査で、眼位を測る検査ではありません。斜視の有無は遮閉試験などで調べます。
- ⑵ 内斜視があるのに十字がずれずに見えたので、検査の手順に誤りがあったと判定する。残像の位置は網膜の上に固定されるため、眼位がずれていても対応が正常なら十字はずれません。手順の誤りとはいえません。
- ⑶ 十字の中央に隙間が見えたので、左眼が偏心固視をしていると判定される。隙間は残像を作るときに中心窩の位置に置いた固視点によるもので、偏心固視を示す所見ではありません。
- ⑷ 左眼の残像も見えたので、両眼視機能は正常で、立体視も良好と判定される。残像検査は中心窩どうしの対応を調べるもので、立体視の程度は判定できません。立体視は別の検査で調べます。
- ⑸ 左右の中心窩が同じ方向に対応しており、網膜対応は正常と判定される。残像は中心窩に作られるため、眼位がずれていても十字がずれずに見えれば、両眼の中心窩が同じ方向を表す正常対応と判定できます。
解説
最も適切なのは、左右の中心窩が同じ方向に対応しており、網膜対応は正常と判定されることです。残像検査では、各眼の中心窩に向きの違う線の残像を作ります。残像は中心窩に固定されるため、眼位がずれていても、両眼の中心窩が同じ方向を表す正常対応なら十字はずれずに見えます。中心窩どうしの方向がずれる異常対応では、縦と横の線がずれて見えます。眼位や立体視の評価には、別の検査を用います。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。